法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる
● おすすめ度 ★★★★☆
● 熱中度 ★★★☆☆
● ためになる ★★★★★
「法人税」 会社が払う税金
一般のサラリーマンにはなじみがない。
企業経営者には、
「よく分からないが、ガバッと払わされるなぁ」という代物。
多くの方が、よく分からないままでいると思います。
この辺で、一度 「法人税」 と向き合ってみませんか?
本書は、「法人税」を分かりやすく、豊富な例を交ぜながら
説明していきます。
おススメするポイント
●税金なのに読みやすい
読む前は、税金の話だから覚悟していました。
が、読んでみるとスラスラ読めて、「ためになる」のもそうだが、
「おもしろかった」という印象が残る。いい意味で肩透かしを食らいました。
文章が柔らかいなぁという印象も受けました。
●法人税の初歩が分かる
奥深いとされる 「法人税」
よく勉強されている方には物足りないかもしれませんが、
初心者にはこれくらいがちょうどよい。
●税意識が高まる
なんとなく払わされている税金。給料明細見ても、よく分からない計算で
引かれているなぁ くらいの意識でしたが、
本書を通じて、法人税に限らず税金というものに興味がもてるといいますか
「税金とは?」と改めて考えさせられる契機となります。
まとめ
税金、特に法人税は、会社経営者にとって必須の知識となります。
いかに賢く税金と付き合うかで、会社の手元に残る金額が変わってくるわけです。
私も、法人税に関する初心者向けの本を探し続けていたのですが、
このたび、偶然にもよい本と出合うことができました。
今回、本書を通読してみて感じるのは、
「法人税の勉強のとっかかりとしては、非常によい本だ」 ということです。
以下、理由を3点で述べていきます。
1. 読者が税金に親しみを持つように工夫がされていること
2. あえて税金の初歩の初歩に徹して本書を書いていること
3. 新書なので分量も少ないながら要所を押さえていること
1. 読者が税金に親しみを持つように工夫がされていること
税金の勉強の本って正直小難しくておもしろいものは少ない。
税法やら計算式など、ちょっと勉強したいと思っても、
意外に高い壁が立ちはだかります。また、税金、特に法人税という
非常に広範囲に渡るものに対して、初心者がさわりの部分だけを学ぶには、
広範囲かつ難しすぎるものが多かった。
そんな中、本書は一般の読者になじみのある具体例を豊富に出すことで、
(へぇ~、これも経費になるんだ)
など驚きと共に興味を持たせる工夫がなされている。
しかも、その「一般読者」は、企業経営者を想定しておらず、本書冒頭にあるように
法人税とはおそらく無縁の一般のサラリーマンを対象にしているようです。
つまり、これまで法人税とは縁のなかった方が楽しく読める工夫がされている。
だからこそ、本書は税金の本でありながら面白いのも知れません。
2. あえて税金の初歩の初歩に徹して本書を書いていること
作者は税金のプロ。税理士、公認会計士 というプロが書いている本です。
作者自身の知識経験はもっとすごいのは読んでいても想像されるが、
あえて難しい話をせず、初歩の初歩に徹していると思われます。
難しいことを難しく説明することは誰でもできる、
難しいことを子供にでも分かるように説明することが難しい。
分かりやすく言えば、こんな感じでしょうか?
3. 新書なので分量も少ないながら要所を押さえていること
内容も初歩に徹していることも相まって、新書ということで分量も少なめ。
ポイントをしっかり絞り込んで書き上げています。よって、全体としてダラッとせず、
ピシャとシャープな印象。特に時間のない中小企業経営者には最適。
奥の深いといわれる 「法人税」 本書を入り口により内容の深いものにも、
挑戦したいと思います。

税金もお金の勉強になります
スポンサーリンク
Posted by かぶかぶ at
◆2016年04月08日09:25
│ビジネス