知的生活習慣
ベストセラー 「思考の整理学」 で有名な外山滋比古さん
知の巨人による、 「知的な」 生活習慣とは?
[気分転換]
エッセイなので気軽に読めます。
春先、ポカポカ陽気の日曜日の午後、
空いた時間に読むのがいいのかも。
[ガツガツしていない]
いわゆる新進気鋭の作家で、
今までの常識をくつがえしてやろう、新理論だ!
といった気負いがない。いい意味で年齢を重ねた方の
文章だなぁと感じます。
[参考になる]
読んでいくと、独創的なところもあり、
(ん?)
というところもあるものの、逆に
(なるほどなぁ)
と人生の参考になる所も多い。
年長者のアドバイスだと思えば、気楽に読めます。
まとめ
ベストセラー「思考の整理学」発売から、だいぶ年月が経ちました。
知の巨人がどんな風に成長したのか 気になって手に取りました。
正直、私が予想した以上に角が取れ、円熟さを増していました。
一言で言えば、「肩の力が抜けた哲人の言葉」という印象。
以下3点で理由を述べます。
・ 自分の頭で考え抜いた思考である形跡がみられる
・ 内容が多岐に渡り、独創的な考え方が見られること
・ 思考に思考を重ねた結果、ムダを省いたシンプルになっていること
・ 自分の頭で考え抜いた思考である形跡がみられる
読んでいただくと分かりますが、パッとした思いつきで書いてない。
試行錯誤した経験も書いてある。詳細は読んでいただくとして、
例えば、外山流のメモ術。メモ術を実施して、考え、改良するなど
本当によく考えていらっしゃるなぁと感じます。
・ 内容が多岐に渡り、独創的な考え方が見られること
新書では珍しく、内容が多岐に渡る。あちこちに話が飛んでいるようだが、
エッセイとはこういうものかもしれません。注目すべきは、独創的な考えが
随所に見られることだろう。
それが正しい、悪いは読者それぞれに異なるだろう。大事なのは、
自分のアタマをしっかり使って考え抜くということではないだろうか?
ネットの普及で、いわゆる 「物知り」 が必要とされない現代。
その中で、しっかりと自分のアタマで考えることができる人材が求められる。
外山さんのように、しっかり自分のアタマで考える習慣を持ちたいものだ。
・ 思考に思考を重ねた結果、ムダを省いたシンプルになっていること
本書の中でもありますが、メモ魔からある理由でメモをあまりとらなくなったことや
世間ではよくないとされる 「忘れる」 ということを 改めて考え直し、
積極的に「良い」とする などなど・・・
長く思考する習慣がついた人にしか到達できない結論が多くみられる。
物事突き詰めると、究極は 「シンプル」 になるのかもしれません。
エッセイなので、気軽に読めますし、外山さんらしさも出ていて、
非常に興味深い一冊でした。
● おすすめ度 ★★★★☆
● 熱中度 ★★★☆☆
● ためになる ★★★★☆

のんびりした気分で読みたい本です
スポンサーリンク
熱狂、恐慌、崩壊 (原著第6版) 金融危機の歴史
スターバックス成功物語
入門 考える技術・書く技術
法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる
菜根譚
青木裕司 世界史B講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)
スターバックス成功物語
入門 考える技術・書く技術
法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる
菜根譚
青木裕司 世界史B講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)
Posted by かぶかぶ at
◆2016年03月14日08:52
│ビジネス