菜根譚
● おすすめ度 ★★★★★
● 熱中度 ★★★★☆
● ためになる ★★★★★
中国が生んだ 最高の処世訓 「菜根譚」
前集、後集で400弱の文章が並ぶ。そのどれもが、珠玉の名文。
多くの政治家や実業家がこぞって愛したという 「菜根譚」
を読んでいきましょう。
おススメするポイント
●心のよりどころ
人生を豊かに生きるための名文がズラリと並ぶ。
形式としては、短い文章が400弱並ぶわけですが、
ひとつひとつ丁寧に噛みしめながら読みたいところです。
●時の試練
数百年前の中国で書かれた本。なんでも本場 中国より
日本のほうが知名度が高いとか。いずれにしても、日本においても
数百年の時の試練を乗り越えた本であることには間違いない。
もし、たいした内容であるならば、とっくの昔に消えていたはずです。
それが、今に残り語り継がれるということは、それだけの価値がある。
●著名なリーダーたちが愛した
松下幸之助 田中角栄 川上哲治 野村克也 ・・・
若い方はピンとこないかもしれませんが、ある程度の年齢の方ならば、
これらの方々の名前はご存じだと思います。
このような著名なリーダーが愛したと言われるのが 「菜根譚」
読んでみる価値は大いにある そんな風に思いませんか?
まとめ
「論語」 とならぶ 「道徳の本」 はないか?
そんな疑問の中で出会ったのが 「菜根譚」 でした。
漢文やら、400弱の短文を噛みしめながら読むのに苦労しましたが、
結論としては、 「一生かけて読み込んでいきたい一冊」 と感じました。
・一生かけて習得するような事柄の文章が多いこと
・バランスが良いこと
・気軽に読みやすいこと
・一生かけて習得するような事柄の文章が多いこと
ざっと400弱ある短文集。全部が全部というわけではありませんが、
生涯かけて学んだり習得するようなことが多い。生きていくうえで心がけたいことなども多い。
そういった意味では、繰り返し繰り返し読む必要がある。1~2回読んで終わりではもったいない。
・バランスが良いこと
菜根譚の解説によると、「三教を元にした通俗的な処世訓」だそうです。
三教とは 儒教、仏教、道教 です。
「ん?」となると思います。私もそう。仏教はともかく儒教?道教?
要は、思想が偏っていないからバランスが良いということなんです。
「論語」なども素晴らしいが、思想的にはどうしても偏る。(仁の一点張りですからね)
その点、菜根譚は3つの教えをミックスしていますので、偏りが少ない気がします。
3つのいいとこどり、そんなところでしょうか?
・気軽に読みやすいこと
先のように「通俗的な処世訓」 つまり、「生きていくうえで役に立つ教え」 なんです。
「論語」なども素晴らしいものですが、
「子、曰く~」 で始まるので、どうしても 「先生」 対 「生徒」 の図式。
それに対して 菜根譚は もう少し気楽。処世訓ですから。
その敷居の低い処世訓の出来が最高に素晴らしい。(三教が元になっている)
ここまで気軽に読めて、ためになる世渡り術の本はそうそうないんじゃないかなと思います。
本書は一文が漢文と訳がセットになっています。
訳を読むだけでも得るものが多いですが、ぜひ漢文も読んでみることをおススメ。
理由は、漢文字体からにじみでるニュアンスが伝わるからです。
分かりやすく言えば、「洋画」を日本語吹き替え か 日本語字幕 で見るかの違い。
吹き替えで見るより、字幕の方が より「映画」本来の良さが分かる って聞きますよね。
それと同じ。最初は慣れないですが、漢文に慣れてくると不思議と心地よくなります。
本書以外にも 「菜根譚」 はたくさんありますので、自分の読みやすい 「菜根譚」
を読んでいただければいいかなと思います。

菜根譚の 菜根はこんなイメージでしょうか?
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Posted by かぶかぶ at
◆2016年03月30日09:01
│ビジネス